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【2021年(核時代76年)活動報告】緑の党東海本部

総括

 昨年同様、引き続くCOVID-19感染拡大により、外出を必要とする活動には多少なりとも制限が付きまとい、活動方針通りには思うように進めませんでした。

 昨春の名古屋市長選挙では、尾形共同代表が先陣を切って1月に市民団体役員として無所属での立候補を正式に表明したものの、3カ月後の他の市民団体が開いた討論会に横井利明前名古屋市会議員と共に出席し、同氏と政策面で一致しない点があることを認めた上で、「一致しない部分について横井さんが市民の意見を聞くなら、市民として見守りたい」として、立候補取り止めを表明し、「マニュフェスト『市民が主役条例』『市民会議』を約束したことを条件」に、尾形共同代表は個人として同氏への支持を表明しました(緑の党は自主投票)。

 昨秋の衆院選では東海3県で7名の候補者を「支持」・「支援」し、その内4名の当選に貢献しました。また、今夏の参院選での共闘に向けて、社民党愛知県連合および新社会党愛知県本部と定期的に小会合を開くなどの新たな政党間の交流も進めると共に、社会運動・市民運動との連携においても、尾形共同代表を中心に他団体および市民との交流を深め、気候危機対策の活動等でも評価を得ました。ピースサイクル愛知においても、会員・サポーターが重要な役割を担い続けています。

 このように、小さな党ながらも、環境政党および市民政党として小さくない存在感を示すことができた1年であったと言えます。

2021年度(核時代76年)活動方針と活動結果
2021年(核時代76年)度活動報告 主な項目
1 地域・日本・地球の環境と生態系を守るために
1-1 気候危機と立ち向かうために、世界の運動、全国的な運動、地域の自治体や市民の運動と連帯しました。市民による気候マーチやお話会、グローバル気候マーチに積極的に参加しました。気候非常事態を共同宣言している自治体議員の会の取組みに参加するなど、自治体における気候危機対策に取り組みました。市民運動や立憲野党の求めに応じて、気候危機についてスピーチや講演をしました。
  • Fridays For Futureなど複数のグループが集まった「あと4年キャンペーン」の提起するグローバルオンライン気候ストライキに、気候非常事態宣言自治体議員の会とともに参加しました。6月には名古屋・栄、豊田、安城で、9月、11月には石炭火力にテーマを特化して名駅JERA前でアクションしました。
  • 「地球を守ろう」グループのお話会に協力しました。
  • 名古屋市長選挙には、気候危機対策を重要課題として取り組みました。
  • 衆院選の応援弁士として、愛知4区・愛知5区・愛知7区で、気候危機についてスピーチしました。
  • 昭和区平和のつどい、ユニオン学校、市民運動や立憲野党の求めに応じて、気候危機についてスピーチや講演をしました。
  • あいち総がかり行動主催の集会にて、若い気候活動家を紹介し、スピーチしてもらう手伝いをしました。
  • 気候正義を学ぶ環境連続講座の開催に向けて、市民と協力して準備を進めました。
1-2 エネルギー基本計画の改訂に合わせて脱原発・脱被爆・再エネ大幅増を訴えました。核のゴミの地層処分を監視しました。
  • エネルギー基本計画の改訂に合わせて、「あと4年」署名や被災者への募金を行い、経済産業省へのパブリック・コメントを提出しました。6月の気候マーチでは、40年廃炉訴訟市民の会とともに、脱炭素・脱原発の両方を訴えました。
  • 10周年となる3.11脱原発集会に、積極的に参画しました。また、40年廃炉訴訟市民の会とともに、裁判の進行や節目のスタンディングなどに参加しました。
  • 毎月、脱原発集会を小牧で行いました。
  • 避難者賠償訴訟の運動に積極的に参加しました。
  • 中電と定期的に行われる「中電対話デー」に積極的に参加しました。
  • 核のゴミの地層処分を監視しました。
1-3 リニア中央新幹線建設に反対しました。
  • 「ストップ・リニア!訴訟」を闘いました。
  • ほぼ毎月の街宣活動を行いました。
1-4 自然に害を与えるダムや堰の建設問題に反対しました。
  • 設楽ダム公金差止め訴訟を闘いました。
  • 三重県の津市・伊賀市、松阪市の自然破壊を起こす大規模風力発電(ウィンドファーム)の建設に反対しました。
1-5 農産物の種子を含む多様な生態系を守ることを訴えました。
遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品の販売拡大に反対しました。
  • 種苗法改正反対、ゲノム編集拡大反対の運動をしました。
1-6 オーガニック給食を目指して、減農薬減肥料の食材の地産地消を訴えました。
  • オーガニック給食をめざす市民団体と連帯して活動しました。
1-7 環境と家畜の尊厳を冒す工業型畜産をなくす運動と協力しました。
  • 肉の過食と工業型畜産の害について訴える人たちと協力しました。
    バタリーケージに反対しました。
2021年(核時代76年)度活動報告 主な項目
2 持続可能な地域社会・経済を作るために
2-1 経済成長至上主義から脱却して、環境を守り持続可能な社会と経済への転換を訴えました。
  • 名古屋市長選挙を通して、環境に配慮した経済政策など「5つのグリーンリカバリー」を訴えました。
  • ヤンググリーンズのプラスチック問題の勉強会の企画に協力しました。
2-2 地域の環境を守り、持続可能な第一次産業を発展させ、地産地消を訴えました。
  • 有機農業や自然農法、持続可能な林業による環境への貢献を伝え応援しました。
  • 地元木材の利用に貢献しました。
2-3 再生可能エネルギーへのシフトと、エネルギーの地産地消を訴えました。
  • 名古屋市政の政策として、発電施設の排熱利用、生ごみ・汚水などのバイオマス利用などを提案し、太陽光発電以外にもエネルギーを地産地消するシステム構築を訴えました。
2021年(核時代76年)度活動報告 主な項目
3 個人の尊厳を尊重する公正な社会の実現のために
3-1 子どもや若者の命と健康を守る提案をしました。
  • 名古屋市政の政策として、オーガニック無償給食や少人数学級、主権者教育・環境教育などを訴えました。
3-2 ジェンダーによる固定観念や不合理な差別をなくし、個人として一人ひとりが等しく尊重され、その個性と能力を公正に発揮できる社会を目指しました。
  • 名古屋市政の政策として、同性婚パートナーシップ制度の早期実現を訴えました。
  • 性暴力を糾弾するフラワーデモに参加しました。
  • 名古屋市政の政策として、ジェンダー平等とパワハラ・セクハラ・性暴力をなくすことを訴えました。
  • 緑の党グリーンズジャパンやアジア太平洋緑の党のウイメンズネットワークの議論やオンライン講演会に、非会員を誘って参加しました。
3-3 感染症拡大によって顕在化した介護・医療の脆弱な制度の改善をめざします。障がい者福祉の充実をめざしました。
  • 名古屋市政の政策として、医療・介護の脆弱な制度の改善を訴えました。
  • 障がい者福祉の活動を行いました。
2021年(核時代76年)度活動報告 主な項目
4 平和と民主主義の実現のために
4-1 自公政権の改憲策動に反対しました。
  • 安保法制違憲訴訟を闘いました。
  • 総がかり行動など、市民とともに改憲策動と闘いました。
  • 衆院選に向けての小牧市の集会で、オリンピック・パラリンピック反対を表明しました。
4-2 辺野古新基地建設や敵基地先制攻撃の策動に反対し、日本の軍事化と闘いました。
  • 沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の控訴審で勝訴しました。
  • 緑の党・東海HP、メルマガ、facebook page, twitterなどで平和の主張を発信しました。
4-3 自治体選挙において、緑の党会員・サポーターや、立憲野党・無所属市民派の候補者を応援しました。
  • 尾形慶子が名古屋市長選(2021年4月)に立候補をめざし活動しましたが、断念しました。
4-4 衆院選に向けて、市民運動と共同して、緑の党の政策と一致する立憲野党を支持・支援しました。
  • 衆院選で愛知県の小選挙区の7人の候補を支持・支援し、そのうち4人の当選を得ました。
  • 市民連合・市民と野党をつなぐ会の各選挙区での活動に参加し、集会や街宣で緑の党としての発言を行いました。
4-5 供託金、政党交付金の制度改革のために運動は不十分でした。
  • 選挙供託金の廃止または減額を求める運動は不十分でした。
  • 政党交付金制度の改革のための研究は不十分でした。
2021年(核時代76年)度活動報告 主な項目
5 緑の組織を強化するために
5-1 東海本部の会員が党組織の強化拡大に努めました。
  • 尾形が、共同代表・国際部長・組織部員として活動しました。
  • 岸が地域代表協議員として活動しました。
  • 党主催のイベントに積極的に参加しました。
5-2 東海本部の会員が、党の政策立案に参画しました。
  • 気候戦略「グリーンリカバリー+(プラス)」の立案に参加しました。
  • 緑の党の個別政策に、地域食材・有機食材を利用した給食や無償給食について追加しました。
5-3 財政面から党本部の活動を支えるために、夏冬のカンパを集めました。
  • 会費の納入を徹底しました。
  • 夏冬のカンパの目標額を達成しました。
  • APGFクラウドファンディングに協力しました。
5-4 会員・サポーター・東海フレンズの間の連帯を深める活動に取り組みました。
  • 緑の例会、会員が主催する「号外おじさんの会」と連携して隔月開催し、会員・サポーター・東海フレンズの連帯を深めました。
  • 会員が対話技術のワークショップなどを行いました。緑の党への導入は不十分でした。
5-5 党内および党外に、緑の党の理念・政策・情報を発信しました。
  • 一般読者に向けて、メルマガ「みどりの暮らしin東海」を23回発信しました。
  • 会員・サポーター・東海フレンズに向けて、「緑の党・東海通信」やイベントチラシを7回郵送しました。
  • 緑の党・東海のHP・フェイスブック・ツイッターを通して、緑の党の理念・活動について発信しました。
  • 「週刊金曜日」への投稿などを通じて、緑の党の理念を発信しました。
  • 運営委員会議事録をメーリングリストにて東海本部内に発信しました。
5-6 会員・サポーター・東海フレンズの拡大を目指しました。
  • 気候危機の運動などを通じて、環境活動家と連携しました。
  • 会員数は前年の 18 人から 18 人で変わりませんでしたが、サポーター数は 32 人から24人と4分の3にまで減りました。
  • 岐阜県 会員:1 人→1人、サポーター:5人→4人
  • 愛知県 会員:15人→15人、サポーター:26人→18人
  • 三重県 会員:2人→2人、サポーター:1人→2人