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【2022年(核時代77年)活動方針】緑の党東海本部

【はじめに】

2021年は気象災害が現実のものとなった年でした。英国NGOクリスチャン・エイドによれば、世界で被害額が大きかった気象災害上位10件の合計は1700億ドル(約19兆4400億円)超となり、2020年に比べ13%増加しました。人類が環境資源を貪ってきたのが原因です。日本でも、戦後、経済成長を唯一の物差しとして大量生産大量消費の社会を作ってきました。福島原発の事故後もなお、原子炉9基が稼働しています。(2022年1月時点)

こうした社会は持続可能ではありません。日本の人口は年間約50万人ペースで減少し、今後20年で1000万人以上の生産労働人口減少が確実視されています。このことを見ても、このままの経済成長が不可能なことは明らかです。資本主義は地球の限界を超えたのです。今後の気象災害は、世界の穀物生産量を減らし、日本はその低い食糧自給率を考慮したならば、悲惨な食糧危機に襲われることが予測されます。

こうしたなか将来に危機感を抱く若者の支持により、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、オーストリア、アイルランド、ベルギー、そしてドイツにおいて緑の党が政府与党となりました。緑の党の役割が期待されています。

日本では、昨年秋の衆議院選挙において、与党である自公に維新の会と国民民主党を加えると345議席となり、衆議院の改憲勢力は約4分の3となりました。今年は、75年目となる平和憲法にとって試練の年です。日本国憲法第97条には、基本的人権が「過去幾多の試練に堪へ」とありますが、試練は過去だけのものではありません。

私たちのなすべきことは明らかです。まず、年々激しさを増す気候危機についての理解を周知する。そして原発を排除して経済を縮小し、身の丈に合った地産地消の社会を実現する。夏の参議院選挙では、昨年に引き続き立憲野党をつなぎ、改憲勢力の台頭を食い止めることです。試練を乗り越える私たちの一つ一つの行動が、失敗も含め、後世に語り継ぐ物語となるのです。

*下記の下線部は、2022年度総会での議論により修正されたものです。

2022年(核時代77年)活動方針 主な項目
1 地域・日本・地球の環境と生態系を守るために
1-1 気候危機と立ち向かうために、世界の運動、全国的な運動、地域の自治体や市民の運動と連帯します。市民運動や立憲野党に対して、気候対策の重要性を訴えます。
特に、石炭火力発電の早急な廃止に向けて運動します。
  • 気候連続講座を市民の実行委員会とともに開催します。
  • ヤンググリーンズや緑の党会員などのイベントに協力します。
  • グローバル気候ストライキや、気候非常事態宣言自治体議員の会の行事に参加します。
  • 動物福祉やプラスチック削減の運動に協力します。
1-2 気候対策を口実にした、原発の延命・推進の策動と闘い、脱原発・脱被爆・再エネ大幅増のために活動します。核のゴミの地層処分を監視します。
  • 老朽原発廃炉訴訟、避難者賠償訴訟を闘います。
  • 3.11脱原発集会、小牧での定期的な脱原発集会、40年廃炉訴訟市民の会のスタンディングなどに積極的に参加します。
  • 中電対話デーに積極的に参加します。
  • 核のゴミの地層処分を監視します。
1-3 リニア中央新幹線建設に反対します。
  • 「ストップ・リニア!」訴訟を闘います。
  • 原則毎月の街宣活動を行います。
1-4 自然に害を与えるダムや風力発電の建設問題に反対します。
  • 設楽ダム公金差止め訴訟を闘います。
  • 三重県の津市、松阪市の自然破壊を起こす大規模風力発電(ウィンドファーム)の建設に反対します。
  • 民間投資を含め再生可能エネルギーの拡大を求めるが、環境アセスメントの徹底と、住民の理解・合意を重視します。
  • 党の環境戦略「グリーンリカバリー+」の中に上の議論を盛り込みます。
1-5 遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品の販売拡大に反対しました。
  • 遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品について学び、販売拡大に反対します。(河田昌東さん勉強会などを)
1-6 オーガニック給食の実現を目指します。そのために、減農薬減肥料の食材の地産地消を訴えます。
  • オーガニック給食をめざす市民団体と連帯して活動します。
1-7 環境と家畜の尊厳を冒す工業型畜産をなくすよう運動します。
  • 肉の過食と工業型畜産をやめる運動、動物福祉の運動と協力します。(バタリーケージに反対します。)
2022年(核時代77年)活動方針 主な項目
2 持続可能な地域社会・経済を作るために
2-1 経済成長至上主義から脱却して、環境を守り持続可能な社会と経済への転換をめざす、緑の党の戦略「グリーンリカバリー+(プラス)」を推進します。
  • 国や自治体の経済政策に環境や気候対策を導入するよう訴えます。
  • グリーンリカバリーやグリーンニューディールの学習会などを、市民とともに開きます。
2-2 地域の環境を守り、持続可能な第一次産業を発展させ、地産地消をめざします。
  • 有機農業や自然農法、持続可能な林業をめざす学習をします。
  • 地元木材の利用に貢献します。
2-3 自治体において、エネルギー消費の大幅な削減と再生可能エネルギーへのシフトと、エネルギーの地産地消を訴えます。
  • 自治体における、発電施設の排熱利用、生ごみ・汚水などのバイオマス利用、太陽光発電・太陽熱など、エネルギーの地産地消を訴えます。
2022年(核時代77年)活動方針 主な項目
3 個人の尊厳を尊重する公正な社会の実現のために
3-1 子どもや若者の命と健康を守る提案をします。
  • オーガニック無償給食や少人数学級、主権者教育・環境教育などを訴えます。
3-2 ジェンダーによる固定観念や不合理な差別をなくし、個人として一人ひとりが等しく尊重され、多様な文化が共生する社会を目指します。
  • ジェンダー平等とパワハラ・セクハラ・性暴力をなくすこと、同性婚パートナーシップ制度の早期実現を訴えます。
  • 性暴力を糾弾するフラワーデモに参加します。
  • 多文化共生プログラムや女性ための研修プログラムを企画します。
  • グローバルグリーンズやアジア太平洋緑の党のオンライン講演会に参加します。
3-3 介護・医療・障がい者福祉の脆弱な制度の改善をめざします。
  • 介護・医療・障がい者福祉の脆弱な制度の改善を訴えます。
2022年(核時代77年)活動方針 主な項目
4 平和と民主主義の実現のために
4-1 憲法の平和条項の改悪、緊急事態条項の導入など、自公政権の改憲策動に反対します。
  • 安保法制違憲訴訟を闘います。
  • 総がかり行動など、市民とともに改憲策動と闘います。
4-2 辺野古新基地建設や敵基地先制攻撃の策動に反対し、日本の軍事化と闘います。
  • 沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟を闘い、敵基地先制攻撃の策動に反対します。
  • 緑の党・東海HP、メルマガ、Facebook、twitterなどで平和の主張を発信します。
4-3 自治体選挙において、緑の党会員・サポーターや、立憲野党・無所属市民派の候補者を応援します。
  • 緑の理念に近い候補者を応援し、候補者の擁立をめざします。
4-4 参院選に向けて、気候正義を実現するために、市民運動や立憲野党と協力します。
  • 参院選に向けて、緑の党の会員が出た場合応援します。また、緑の理念に近い立憲野党の候補者を応援します。
4-5

供託金、政党交付金の制度改革のために運動します。

  • 供託金、政党交付金の制度改革のために運動します。
  • 選挙制度の議論、政党交付金制度の改革のための研究を党全体で議論するように持ちかけます。
2022年(核時代77年)活動方針 主な項目
5 緑の組織を強化するために
5-1 党組織の強化拡大に努めます。
  • 尾形が、共同代表・国際部長・組織部員として活動します。
  • 岸が地域代表協議員として活動します。
  • 寺前がアジア太平洋緑の党連盟女性ネットワークの事務局を務めます。
5-2 東海本部の会員が、党の政策立案に参画します。
  • 気候戦略「グリーンリカバリー+(プラス)」の立案に参加します。
5-3 財政面から党本部の活動を支えるために、夏冬のカンパを集めます。
  • 会費の納入を徹底します。
  • 夏冬のカンパの目標額を達成します。
  • APGFクラウドファンディングに協力します。
5-4 会員・サポーター・東海フレンズの間の連帯を深める活動に取り組みます。
  • 緑の例会を毎月第3水曜日に開催し、会員・サポーター・東海フレンズの連帯を深めます。イーブルなごや
  • 会員が対話技術のワークショップなどを行います。
  • 多文化共生、オープンダイアローグ・反想法によって紛争・対立を避けるコミュニケーションを学びます。
5-5 党内および党外に、緑の党の理念・政策・情報を発信します。
  • 一般読者に向けて、メルマガ「みどりの暮らしin東海」を毎月発信します。
  • 会員・サポーター・東海フレンズに向けて、「緑の党・東海通信」を郵送します。
  • 緑の党・東海のHP・Facebook・twitterを通して、緑の党の理念・活動について発信します。
  • 「週刊金曜日」などのメディアを通して、緑の党の理念を発信します。
  • 運営委員会議事録をメーリングリストにて東海本部内に発信します。
5-6 会員・サポーター・東海フレンズの拡大に努めます。
  • 気候危機の運動などを通じて、環境活動家と連携します。
  • 会員・サポーター・東海フレンズの拡大について、議論し、会員拡大を組織的に行います。
  • 緑の党結党10周年を迎えて、党のプレゼンスを高めるために積極的に取り組みます。