- 投稿日:2024年02月19日
- カテゴリ:持続可能な未来のために
2024年2月3日、横須賀から岸牧子さんを招いて講演会を行いました。
YouTubeで公開しています。
「グレタひとりぼっちの挑戦」上演会を宣伝するうちに街を「グレタ通り」にしたことなど、ウキウキします。みんなで「次の一歩」を踏み出す勇気を!#ストップ石炭火力
***岸牧子さんの講演 要旨***
横須賀を原子力空母の母港にしたくない!
2度にわたる住民投票の直接請求が5万を越える署名を集めても議会で否決。
住民への放射能の危険、戦争に加担したくない気持ちを示しても、市長は「国の専管事項」と言うばかり。つまり、安全保障は国が決めること、自治体には決められないということです。そこで、米軍言いなりの政府に従属した横須賀から、市民が主役の憲法が生きる街にしたいと、横須賀市長選挙に立候補しました。パレードと毎週火曜の「エプロンワイデッ キ」という宣伝行動をずっと続け、2024年1月30日で643回を数えました。
核燃料と石炭火力発電所に対する闘い
横須賀には核燃料の工場もあります。事故を起こした福島原発もここで作られた燃料棒が使われていました。仲間が立ち上げたグループと、毎週月曜、工場前で宣伝行動をしています。
住民へのアンケート活動
久里浜の高台にあるハイランド地域(風がここに流れる)の住民3000世帯へのアンケートを取り組む。コロナ禍で取り組みを拡大、25000世帯へ。関わり手112名。返信約4000通。記述欄には本ができるほどの多数の声。
何かに関わりたい声、グレタの映画会へ
アンケートから、一人ひとりがもう一歩、関われる何かを探していたことがわかった。そこで、実行委員会を作ってグレタ・トゥンベリのドキュメンタリー映画上映会を。2021年12月、若い世代中心の実行委員会30名でスタート。
ポスターチームが「グレタ通り」を生み出す
チラシを市内全ての小中高校に配布、ポスター掲示を校内に掲示。街の飲み屋、パン屋、法律事務所、有機農家、ビーガンレストラン、焼肉屋、労働組合、日産プリンス販売営業所、市民団体など49団体が賛同してくれました。
ある通りはどこを見てもグレタのポスターが貼ってあるので、「グレタ通り」と呼ばれました。持続可能な暮らしをしている人たちと出会いました。30代を中心に夫婦で、それまでの生業を変え、お金中心でない質の違う豊かさ・繋がりを作っている人たち。
「グレタ」映画を観たら、何かしないではいられない
目標800名を大きく上回る1011名の参加。3ステージ、3人のスピーカーが「それぞれが主人公。次はあなた!」とメッセージを発信しました。 FFFYの原有歩さん、FoEの高橋英恵さん、ShoFarmの晶子さん
3回の気候マーチ
「次はあなた」の呼びかけに応じて、4月24日「気候マーチ」で5年生のRちゃん、高校1年生のNちゃんがが初スピーチ。次の6月4日の「気候マーチ」では、先頭でバナーを掲げて歩いてくれました。
反対運動より「再エネ100%社会を!」で繋がる
若いメンバーからたくさんアイデアが出ました。「マルシェ:ハードルが低いけど受け身ではない関わりができる」「マーチにお神輿みたいに担げる地球があるといい」「開会の挨拶をやめ、グ ループ討議にする」
横須賀石炭火力発電の差止め裁判
2019年より、並行して闘っている裁判は地裁で敗訴。今、東京高裁で闘い、2月22日に判決。石炭火力からのCO2排出量の年間726万トンは、横須賀市全体の排出量の3,8倍にも上るが、市の排出量にはカウントしない。市は手が出せないと言う!
GX法では、再エネには資金が回らない
原発と化石燃料に固執し、原発村・石炭村という利権団体を儲けさせるところに税金が使われる。横須賀石炭火力発電所が2023年6月に稼働を始めた。将来的にはアンモニア混焼して延命するという。GX法に対し闘う、横須賀、横浜、川崎、の運動が緩やかに繋がるっています。
気候と軍事はつながっている
2023年4月、神奈川県知事選挙「再エネ100%の実現」をめざして立候補しました。
安保3文書が閣議決定されてから、九条を踏み躙り、本当の戦争体制に入った。横須賀では、自衛隊2双のイージス艦、先制攻撃用ミサイルトマホークの配備と弾薬庫が作られる予定。
「軍事のCO2は、その国のCO2排出量に換算されない。」という。機密だから。軍事に関わるCO2排出量は、全体の6%と見込まれるにもかかわらず。
何かしないではいられない気持ちを行動に移しましょう!