- 投稿日:2017年12月13日
- カテゴリ:声を上げよう
会員のA.Niwaさんの文章が12月9日に朝日新聞に掲載されたのでご紹介します。
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A. Niwa
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認めてはならない核攻撃の命令
北朝鮮のミサイル実験が止まらない。トランプ米大統領は、軍事的解決の準備は完全に整っている、などと強気な発言を繰り返す。戦争となれば当事者となる軍人はどう考えているのだろう。
核兵器の運用を担当するアメリカ戦略軍のハイテン司令官の意向は明確だ。先月、カナダで開かれたフォーラムで、北朝鮮情勢を念頭に、大統領が核攻撃の命令を下しても、それが違法であればそのまま従うことはしないと述べた。
上官の命令に従わないとはけしからん、と考える人もいるかもしれない。しかし私は、これこそ立憲主義のお手本であると評価したい。つまり軍の最高司令官であるアメリカ大統領であっても、違法な行為は認められないという当たり前のことを宣言したのである。
元米国防長官のウィリアム・ペリー氏は北朝鮮情勢につき「驚くのは、実に多くの人が戦争がもたらす甚大な結果に目を向けていないことです」と述べた(11月29日朝刊)。核戦争になれば犠牲者数は第2次世界大戦に匹敵するという。決して誇張ではないだろう。全ての政治家は国民の生命と財産を守るため、核戦争の回避を最優先に考えていただきたいものだ。