緑の党・東海

脱原発アクション

気候対策を選挙の争点に!

北極グマのシロベエが、10月6日、名古屋駅にやってきました。一緒に街頭宣伝しました。下は、緑の党の会員のA.Niwaさんのスピーチです。

私たちの今の暮らしは最悪です。

この暑さはいつまで続くか。みなさん、知っていますか。気候変動を研究している科学者によれば、来年は今年よりも、もっと暑くなるんです。そして再来年はさらに暑くなる。これから毎年毎年どんどん暑くなって3年で0.1℃ずつ暑くなっていくんです。産業革命からすでに1.4℃も暑くなってしまいました。今年生まれた人が60歳になった時、今よりさらに2℃も暑くなると科学者は警告しています。

私たちの今の暮らしは最悪です。30年前、京都議定書がつくられたとき、人類の温室効果ガス排出量は年間300億トンでした。それが、昨年は400億トンに増えてしまいました。大気中二酸化炭素濃度は30年前は年間2ppmずつ増えていました。それが去年は2.9ppmも増えてしまったんです。国連はSDGsを呼びかけ、世界中の人たちが協力しているのに、大気中二酸化炭素は最悪のペースで増加をしています。

唯一の解決策は二酸化炭素の排出を減らすこと

みなさん、知っていますか。最大の原因は石炭火力発電、自動車、航空機、そして戦争です。このまま石炭火力発電を続けたならば、2030年の夏には北極の氷がなくなってしまうんです。海に浮かぶ氷が無くなってしまったら、海の表面を冷やす働きが失われ、風呂の水が温まるように、海水の表面温度が上昇し、台風が巨大化し豪雨災害が頻発します。

先月、能登半島は正月の震災に続いて、豪雨災害に見舞われました。もしも、私たちが石炭火力発電を続け、気候危機への対応を怠ったならば、いくら泥水を掻き出しても際限がありません。

唯一の解決策は二酸化炭素の排出を減らすことです。そして石炭火力発電の廃止はその第一歩です。世界は脱化石燃料社会に向かってどんどんん進歩しています。先月、9月30日、イギリスは石炭火力発電をすべて廃止し、142年にわたる産業の石炭依存に終止符を打ちました。脱石炭こそ世界の趨勢です。日本にもペロブスカイト太陽電池など技術力は充分あります。イギリスにできて日本にできないはずがありません。

働けば働くほど、環境は破壊され、気候危機を深める

戦後、日本は貿易立国として外貨を稼ぎ、稼いだ外貨で海外から食料を買って、私たちは食べてきました。しかしみなさん知っていますか。福島の原発事故以来、貿易赤字が続いています。一時回復しましたがここ3年間、実は日本は貿易赤字国です。

私たちは今、大きな岐路にいます。このまま貿易立国を目指すのか。それとも食料とエネルギーを自給し、地産地消、自給自足の国を目指すか。自公政権は産業力を回復し貿易立国の再建を目指しています。しかしそんなことをすれば、少子化が進み人口が減少するなか、私たちは際限なく疲れ果てるまで働かねばなりません。そして働けば働くほど、地球環境は破壊され、気候危機を深めるだけです。

選ぶべきもう一つの安全保障、それは食糧とエネルギーの自給率

コロナ危機で世界は大きく変わりました。世界では食糧インフレが進行中です。戦争、パンデミック、そしてバブルの崩壊・世界恐慌。地球はすでに限界です。私たち緑の党は、食料とエネルギーの自給率を高め、地産地消、自給自足の国を目指すことを提案します。

どんな世界になろうとも食糧さえ自給をしていれば、何も恐れるものはありません。強い軍事力を持つことが安全保障ではありません。石炭火力発電を廃止し、気候危機を回避し、食糧とエネルギーの自給率を高める。それが、私たちが選ぶべきもう一つの安全保障です。

みなさん、私たちとともに、食糧自給率を高め、気候危機を乗り越え、持続可能な未来を考えていきましょう。