- 投稿日:2019年05月06日
- カテゴリ:持続可能な未来のために
緑の党の会員A.niwaさんが、週刊金曜日4月19日に寄稿した文章です。
気候変動のための学校ストライキ
未来のための金曜行動に共感
新しい元号は令和に決まった。アメリカ先住民の世界観に7世代先の子孫のことを思い、今を生きるという言葉がある。これを日本の近代史に照らし合わせたならば、明治から令和までで5世代、7世代目はまだ生まれていない。
昨年夏、北欧に頼もしい若者が現れた。スウェーデンの高校2年生グレタ・トゥーンベリさんは、地球温暖化に危機感を抱き、このままでは私たちの未来はない、学校で勉強しても仕方がないと、たった一人で気候変動のための学校ストライキを始めたのである。大人は2050年より先のことを考えていない。大人は私たちの未来を奪っている。解決策はとても簡単、温室効果ガスの排出を止めるだけ。白黒つけられない難しい問題というのは危険なウソ、というのが彼女の主張だ。まさに彼女こそ7世代先の子孫の声の代弁者ではないだろうか。
/https://www.fridaysforfuture.org/
北欧から始まった学校ストライキは、未来のための金曜行動 (フライデーズ・フォー・フォーチュン)として世界に広まりつつある。なんと欧州では親たちも彼らの行動を応援し、多くの若者が参加するなか、これを批判したベルギーの環境大臣が辞任に追い込まれたという。3月15日の世界一斉金曜行動日には渋谷、京都市においても賛同する若者のパレードが行われた。
参政権のない若者は地球温暖化の被害者であり、大人はその加害者である。学校をさぼってまで訴えねばならない若者の行動に共感せずにはいられない。