- 投稿日:2017年09月03日
- カテゴリ:持続可能な未来のために
現在、人類が向かっている定常型社会とは何か?水野和夫氏・広井良典氏の著書を読む読書会を、9月2日に開きました。メンバーが要旨を報告しまし、ディスカッションしました。
広井良典氏の「ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来」(岩波新書、2015年)と
「定常型社会―新しい『豊かさ』の構想」(岩波新書、2001年)
を栗原茜さんが紹介しました。
まず「定常型社会『豊かさ』の構想」の説明スライドを抜粋します。現在の社会は、
日本の社会保障は、年金比重が大という特徴がある。これからは、
ナショナル(国)レベルの環境と福祉の両立:
ローカルレベルの環境と福祉の両立:地域の特性等を生かそう。
グローバルレベルの環境と福祉の両立:
量的な拡大を目標としない!目からウロコが落ちますね!
定常型社会がだいたい分かってきたところで、次に「ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来」を紹介するスライドから何枚か抜粋します。
人類の歴史の中で、人口や経済規模が定常化した期間に、
資本主義とは、限りない成長を求めるシステム。
もう拡大すべきフロンティアはなくなった。
緑の福祉国家を目指そう。過剰の抑制のため、
新しいセーフティネットが必要。教育に投資して、子どもの機会を平等にする。資産への課税を強化する。コミュニティを活性化する。
定常化・ポスト金融化・情報化の時代は、地域で循環する経済が重要だ。
環境パフォーマンスの高い国は、格差が小さい。
自然や環境は超長期的に見なければいけない。地球的な倫理:それぞれの地域の多様性を尊重しつつ地球全体を考える。
定常化社会では、どんなことをしないといけないか、どんな可能性があるか、希望が湧いてきましたね。緑の党・東海では、広井良典さんを招いて講演会を開きたいと計画しています。乞うご期待!