- 投稿日:2015年05月11日
- カテゴリ:持続可能な未来のために, 緑の党・東海の活動
環境を考えると、政治と関わらざるを得ない。
緑の党が、政治ブースを主催しました。
今年は4つのテーマを4人のスピーカーと話し合いました。
それぞれのディスカッションを文字起こししました。
5/3(日) 10:00-12:30 ③林業
杉ロックの会
これからの経済を作る肝は林業だ。
ロックンロールで林業を広めよう!
武田誠さん(雑木屋)
藤崎昇さん(林業プロジェクトプロデュース)
坂本浩さん(きこり)
柳田国男さん(樹木医)
木が大好き、いろんな面白い話がいっぱい
武田誠さん(雑木屋)
杉皮で茶色の染め
うるし:かぶれる、美しい黄色に染まる
ばくちの木:身ぐるみはがれたように脱皮する。皮で美しい茶色に染まる。お守りになる。
葉枯らし天然木:強制乾燥ではないため、油の残る丈夫な木。ブランド「もりずむの木」として普及に努めている。
新月に伐採すると良い
柳田国男さん(樹木医)
昔は、新月のころ山からきこりがイカダで下ってくるので、港では酒屋が儲かる
植える
間伐(育てる)
伐採
製材
家を建てる、木工
流通
山は複雑怪奇、現場で覚えることがたくさん
坂本浩さん(きこり)
分業されているため、消費者の声が届かず喜びを感じられない
林業ラジオ:消費者に木にまつわるストーリーを伝えよう
間伐とは、残す木・除く木を決めて伐採し、森に日当たりよくすること
列状間伐(機械的に7m幅に林を残し3m幅に間伐)
よくないのは分かっているが、低予算と効率のために行われている
戦後、国策で杉・ひのきが植えられた。すぐに木材が必要だから、成長の速い木が選ばれた。
それでも待てないので、1964年丸太関税撤廃し、海外から材木の輸入が増加。
木材単価が下がった。日本の林業が成り立たなくなった。
林業家の収入源を複合化
藤崎昇さん(林業プロジェクトプロデュース)
- 木を売る
- 森いこいの場
- 森の幼稚園:できる子ができない子を教えるようになる
林業で食っていけるように
木材適正な価格で
市場を通さず工務店に直接木材を持ち込む
築30年でだめになる家、たたかれた市場価格
丈夫で良い木は価格が10%高い
2000万円の家の価格のうち、木材は50万高くなるだけ(*注)
大規模バイオマス発電はよくない:適正な規模ですべき
7万リューベ必要だが全然足りない
市場に出回るのは1万リューベのA材
バイオマスにはC材を使うべきだが、A材に手をだす
薪事業:500リューベのC材、地域通貨で支払う
ペレットストーブ:燃焼コントロールしやすい
林業の復活とエネルギーの地産地消を!
(*注)家の建築費と木材費の関係について詳細
現在、通常の住まい2000万円の家で、木材費は多くても100〜200万円。この100〜200万円は、林業として自立するには低すぎる価格です。これは、50年前に関税が撤廃され、安い外国産材が入って来るようになり、価格が暴落した結果です。丸太の価格は、30年前の三分の一まで下がっています。価格の適正化がなによりも重要です。そのために、付加価値を高めて、品質の高い信頼できる木材を製造販売することが必要になってきます。
そこで、藤崎さんたちは、NPO法人「もりずむ」を立ち上げ、伝統的な天然乾燥木材として付加価値を高めた「もりずむの木」を、ブランドの一つとして広めていくことに取組んでいます。この木材を使った住まいは、耐久性、快適性が向上し、長期にわたって安心して住むことができます。家は、長期間、高い資産価値を維持します。建築価格が仮に50%アップするとしても、木材費は50〜100万円増えるだけで、全体工事費2000万円の2.5〜5%です。設計の工夫により他を圧縮すれば十分同じ2000万円の中で対応可能です。