緑の党・東海

脱原発アクション

民主主義を否定するはだかの王様

11月17日に、つなぐ会@愛知1区の主催する街頭宣伝にて、丹羽淳さんが緑の党として、次のようにアピールしました。

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丹羽淳

緑の党・東海

 

安倍首相は日本の政治経済を破壊し、民主主義を否定する「はだかの王様」です。このような政権は一日も早く終わりにせねばなりません。

みなさん覚えていますか。政権が発足して間もなく、2013年4月異次元の金融緩和を行うと公言し、その通り実行しました。当時公による究極のインサイダー取引と批判されましたが、黒田バズーカと呼ばれる金融緩和により、為替は瞬く間に円安となり、為替差益により投資家たちは大もうけをしました。

金融緩和は現在も続いており、2%の物価上昇という目的は嘘の目的です。金融緩和の本当の目的は赤字国債の購入です。

赤字財政のなか予算オーバーは「桜を見る会」に始まったことではありません。旅行好きの安倍首相は海外旅行費も予算オーバーです。2014年5月、ロンドンの金融街シティにおいて世界中の金持ちを集め演説しました。そのなかで、日本のGPIFを改革して私たち国民の年金資金で株を買うと公言したのです。そしてその通り実行しました。金融緩和に続き再び金持ちは大喜びです。

今や金融緩和に出口はなく、お金の印刷を止めることができない。さらに、日本経済は株価だけが頼みとなってしまい、株を売ることもままならない状況です。格差社会が進み自然災害が深刻化するなか、アベノミクスは取り返しのつかない大失敗です。今の政権には国民の暮らしは見えていません。安倍首相の眼中に主権者である国民は存在しません。

彼の頭の中にあるのは自分のいうことを聞く人間と聞かない人間です。自分の考えを支持し、忖度をして行動する人間とそうでない人間です。先日、参院予算委員会において立憲民主党議員に対し「共産党」とヤジを飛ばしましたが、彼にとっては言うことを聞かない国民はまさに「非国民」ということです。

桜を見る会・海外旅行・株価・国民の年金と税金、そして法律までも、すべてを私物化しようとしています。このままでは国民の財産、そして国家までも食いつぶされてしまいます。

安倍首相は「自分は立法府の長」であると2回も発言しています。立法府と行政府を言い間違えたと笑って済ませてしまいましたが、そうではありません。彼は「自分は三権の長」であると言いたいのです。これを笑って済ませてはなりません。

国会においても自衛隊のことを「わが軍」と言い放ちました。まさに何もかもが自分のもの、マイ・アーミー、マイ・タックス、マイ・マネーです。トランプ大統領と同じ彼がやっていることは政治ではなくビジネス、単なる欲望・欲の塊にすぎません。

さて、安倍首相は憲法改正を諦めてはいません。2014年7月、集団的自衛権行使容認の閣議決定を行い。2015年4月、アメリカ上下院合同議会で、安保法制の整備によって「自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟はより一層強固になります」、「戦後初めての大改革をこの夏までに成立させます」などと公言し、主権者国民の頭を飛び越え、国会で何の審議もなされていない段階で、安保法制の制定を公言し、アメリカを大喜びさせました。

そして2015年9月19日、強行採決により安保法制を成立させる歴史的暴挙を犯しました。これは、主権者である国民の意思を無視し、民主主義の基本原理を踏みにじるものです。

自衛隊の海外派兵についても「有志連合に参加しないが、自衛隊を派遣する」などと言っています。こうした国民を騙すような政策を許してはなりません。今、日本は憲法改正という国家の方針が大きく変わろうとしているにもかかわらず、ほとんど何の議論もなされていません。知らない間に憲法が変わっていたなどということは、あってはならないことです。

本来人間社会には多様な価値観があります。私たちの意見の違いは人間社会のどこにでもあるただの意見の違いにすぎません。しかし、その意見の違いを許さないのが安倍政権です。その狙いは国民の分断にあります。野党は国民の声を聞き、違いを乗り越え、共闘してください。