緑の党・東海

脱原発アクション

原発ゼロを訴える

3月12日、原発ゼロ名古屋アクションにて、緑の党会員の丹羽淳さんが、小牧脱原発パレードを代表して詩を読んで訴えました。

みなさん覚えていますか 2022.3.12

東京オリンピック、アポロ計画、大阪万博

ベトナム戦争が終わり、誰もが無条件で未来を信じることができる時代がありました

誰もが無条件で未来を信じた時代

私たちは核兵器、そして原発を作ってしまったのです

みなさん、知っていますか

福島第一原発をつくるとき、東電はアメリカGEと「ターン・キー契約」を結びました


「社長室原子力発電課勤務を命ず」『とうでん』1993年11月号P11

東電は完成した原発を受け取り、キーを回すだけという契約です

アメリカGEが海外で作った原子炉と全く同じ原子炉をつくるので安くできるというわけです

東電は原子炉の設計について一切口出しできないという契約です

みなさん、覚えていますか

非常用電源は地下に設置されていました

なぜ非常用電源は、地下にあったのでしょうか

アメリカでは竜巻に備えて原発の非常用電源を地下に設置するのです

竜巻に備えたために、津波よって破壊されてしまったのです

みなさん、覚えていますか

日本各地から約70台の電源車が福島に向かいました

そして電源車は間に合ったのです

ところがアメリカGEの原発と日本の電源車とプラグが合わず、つながらなかったのです

原発はその始まりから、安全よりも経済が優先されていました

はじめから私たちは騙されていたのです

みなさん、知っていますか

今でも私たちは騙されています

年間20ミリシーベルトの汚染地区で避難指示が解除されてしまいました

汚染水は水で薄めて海へ放出されようとしています

河北新報 2021.4.11

原発は選挙の争点にならず

何事もなかったかのような日常の中で多くの被災者が苦しみ

国の責任を問う声はかすかになろうとしています

しかしみなさん、私たちが原発事故を忘れようとしても

原発事故は私たちを許してはくれません

原発事故の本当の恐ろしさを知るのはこれからです

まだ見ぬ未来の他者から「とんでもないことをしてくれましたね」

「いったい何をしていたのですか」と責められるのは私たちです

2月24日、核保有国ロシアのプーチンがウクライナに攻め込みました

EUが総力を挙げて見守ってきたチェルノブイリ原発が独裁者の手に落ちました

チェルノブイリ原発近くのジトーミル市で、
3月4日、小学校が爆撃された。

プーチンは「ロシアには核兵器がある」と世界を脅し

原発を人質にとんでもない不正義が行われています

雪が降るなか、若い女性は「ウクライナを見殺しにしないで」と叫び

砲弾が飛び交うなか、幼子は「死にたくない」と泣いています

この戦争により核兵器の正体が明らとなりました

核兵器の正体、それは核のゴミに他なりません

もうこれ以上放射能と不正義によって汚染されないために

こうして小さな声を上げることは私の責任です

私たちの背後には世界中から湧き上がる「平和を愛する諸国民の」声があります

原発の末路は二通り、事故か廃炉か、壊れるか壊すか

壊れる前に壊す 必ず廃炉にできます