緑の党・東海

政治塾

仏教と緑の親和性 1 エコロジカルな知恵


碧南市 辻 宝樹(法名)

(緑の党の六つの理念の視点から)

碧南市 辻 宝樹(法名)

禅宗などの食事は 精進料理 ということで、動物の肉や卵、魚などを使わずに調理されます。その点だけでも家畜の肉を得るための餌(穀物を作るために使われる真水も含め)をそのまま人間が食べれば六倍の人口を養うことができると言われます。


日本人は、元々ベジタリアンやビーガンだった

仏教の不殺生戒による考えは、後の理念に出てくる非暴力・平和だけでなく肉を食べないということは地球環境にもとてもいい訳です。食料自給率の極めて低い日本の国民は元々ベジタリアンやビーガンだったのです。

また、仏教用語に 「悉有仏性、悉皆成仏」(しつうぶっしょう、しっかいじょうぶつ)という言葉があります。よく悉を生き物全てと理解されていますが、幅を広げて宇宙空間に存在する全ての物と考えますと、より緑的になりますね。

全てのものは仏性を有すると考えます。例えば捨てるゴミであっても仏ですから大切にしたいところで、4Rの考えと同じです。例えば大府市では、コンビニやスーパーマーケット、家庭から排出される廃棄食物を容器のまま投入して、機械で分別し生ごみ部分をメタン発酵させメタンガスを取り出し、発電に使っています。

捨てるゴミであっても仏

また、緑の党も応援して僅差で負けた半田市の女性市長候補は、知多半島を悩ましている牧場から出る家畜の糞尿の悪臭対策とエネルギー化(こちらもメタンガス発電)のウインウイン政策として選挙公約にしていました。残念ながらその糞尿は悪臭とCO2の20倍の温室効果を持つメタンガスとして大気中に放出されています。

このように本人の自覚は別として、仏教や緑の理念を有する政治家が生まれることは、地球環境に良いことは間違いないようです。

もう一つの 悉皆成仏 ですが、仏教というのは2500年前にインドで生まれたお釈迦さまの教えであるとともに、全ての人や生き物が仏になるという教えです。あなたも私も死んだら仏になるわけです。

私の信仰している浄土真宗では、死ぬとすぐ浄土という極楽に生まれ、そしてすぐにこの娑婆世界に還ると説かれています。もちろん人間の姿では無く、人々を救うはたらきとしてです。なぜ還ってくるのかというと、残してきた大切な家族や人々が心配でならないからです。亡き人は間違っても祟(たた)ることはありません。まさに今の日本、とてもひどい政治がはびこり、残った人を苦しめています。そろそろ残っている私たちも、亡き人と力を合わせてこの悪政終わらせません??

世界中、緑の党や緑の考えを持つ政治に追い風が吹いています。毎日豪雨による災害が報じられています。線状降水帯は温暖化で海水の温度が上昇し、1度で7%増える海水からの水蒸気を餌として生まれ育ちます。もう待ったなし!!です。

エコロジカルな知恵を使い ものを大切にし!エコロジカルで楽しい生活をしようではありませんか?? もうすぐ我が家ではエアコン無し生活70年になります